【猫エサ種類】初心者必見!知っておきたい4つの基本タイプ

【猫エサ種類】初心者必見!知っておきたい4つの基本タイプ

愛猫のために最適な「猫エサ」を選びたい、でも種類が多すぎて何を基準に選べばいいのか分からない…そんな悩みを抱える飼い主の方も多いのではないでしょうか。

ドライ、ウェット、療法食、一般食…「猫エサ」には様々な種類があり、その特徴を理解することが大切です。この記事では、それぞれの「猫エサの種類」の違いや与え方、注意点などを徹底的に解説しています。

総合栄養食か、特別な目的のフードか、年齢に合ったものか、愛猫にピッタリの「猫エサ」を見つけるためのヒントが満載です。記事を読めば、選び方の基準が明確になり、愛猫の健康的な食生活をサポートできるはずです。

「猫エサの種類」を知り尽くし、愛猫にベストな食事を与えられるよう、ぜひこの機会に徹底的に学んでみませんか?愛猫のために、「猫エサ」の専門知識を身に付けましょう。

1.総合栄養食

1.総合栄養食とは

猫用総合栄養食は、猫に必要な必須栄養素全てバランス良く含まれているキャットフードです。毎日の主食として、このフードと水を与えれば、猫の健康維持に必要な栄養素を全て補うことができます
ドライフードのほとんどがこれに該当します。

2.AAFCOと総合栄養食の関係

AAFCOは、Association of American Feed Control Officialsの略称で、日本語では全米飼料検査官協会と訳されます。これは、アメリカ合衆国における飼料の製造、販売、流通を規制する非営利団体です。

AAFCOは、ペットフードを含む全ての飼料について、栄養基準を定めています。この栄養基準は、ペットの種類、年齢、健康状態などに合わせて細かく設定されており、ペットフードメーカーは、この基準を満たすようにフードを製造する必要があります。

総合栄養食は、AAFCOの定めた栄養基準を満たしたキャットフードです。つまり、総合栄養食を与えれば、猫に必要な必須栄養素全てバランス良く補給することができるのです。

3.形状による分類

水分量の差によって、ドライフード・ソフトドライフード・セミモイストフード・ウェットフードに分かれます。
ドライフードのほとんどは総合栄養食です。

種類特徴メリットデメリット
ドライフード水分量が約10%前後。
ほとんどは総合栄養食として販売されていて、健康的な食事を提供できる。
・保存性が高い
・価格が安い
・歯垢除去効果がある
・水分が少ないため、水分補給が必要
・嗜好性や食いつきが劣る場合がある
 ・高齢猫や歯が弱い猫には食べにくい
ソフトドライフード水分量25~35%
・半乾燥状態のフード。固形物に水分を含ませた状態。
・食が細い猫や噛む力が弱い猫でも簡単に咀嚼できる。
・嗜好性が高いことが多い
・保存が簡単で比較的長持ちする
・保存期間がドライフードより短い
・価格がやや高め
セミモイストフード水分量25~35%
・ゼリー状または水分を含んだ半固形状のフード。
・噛む力が弱くても食べられる。
・嗜好性が非常に高い
・常温保存可能
・保存が比較的簡単
・保存期間が短め
・価格が高め
・歯垢が付着しやすい
ウェットフード水分含有量が75%以上
・缶詰やパウチ状のフード
・水分と栄養を同時に補給できる
・嗜好性や食いつきが良い
・保存が難しく、開封後すぐに使い切る必要がある
・価格が高いことが多い
・歯垢が付着しやすい

rochi
rochi

ドライ、ウェット、どっちが好きかな?もしかして、両方食べたい?

4.ライフステージによる分類

年齢によって必要な栄養成分が異なります。パッケージの成分表示をしっかり確認し、必要な栄養素が含まれているか、有害な添加物が含まれていないかをチェックしましょう。また、信頼できるブランドやメーカーのフードを選び、レビューや獣医師の推薦も参考にすると良いです。

ライフステージ特徴栄養的要件
哺乳期・0~30日くらい
・母猫の乳を吸い、免疫力を高めるための抗体も摂取します。母猫の乳が不足する場合は、代用ミルクが必要です。
・母猫は通常の2~3倍のエネルギーを必要とする
・タンパク質、脂肪、抗酸化物質、EPA/DHA、タウリンなどを十分に含む食事
母乳と同様の栄養バランス。

・母猫にはエネルギー密度の高い食事を与える
離乳期・20~60日くらい
・母乳と離乳食を併用。徐々に子猫用フードに移行する
・高エネルギー、高たんぱく質、ビタミン・ミネラル。
・消化が良い柔らかい食べ物(パテ状や細かく砕いたドライフードを水やミルクでふやかしたものなど)
子猫(キトン)・離乳期から12ケ月前後まで
・成長と発達が最も活発な時期。
・高エネルギー、高たんぱく質、カルシウム、リン、DHA
成猫(アダルト)・1~6歳くらいまで
・成長が安定し、維持期に入る。
・肥満や生活習慣病のリスクが高まる
・バランスの取れた栄養、適度なカロリー、必須アミノ酸、オメガ脂肪酸。
・カロリーを控えめにする
高齢猫(シニア)・7歳くらいから
・代謝が低下し、運動量が減少
・関節や腎臓の健康に配慮が必要。
・低カロリー、高繊維、関節サポート成分(グルコサミン、コンドロイチン)、腎臓サポート成分。
 ・タンパク質を控えめにする
・消化吸収を助ける酵素や食物繊維を強化
rochi
rochi

大人になるにつれ、必要な栄養も変わるんだね

2.療法食

キャットフードの療法食は、特定の健康問題を抱える猫のために開発された特別な食事です。獣医師が治療の一環として使用する食事で、獣医師の指導のもとで与えることが大切です。
療法食は栄養成分の量や比率が調整されていて、病気の治療や再発防止をサポートする役割があります。

1.腎臓・心臓サポート
リンやタンパク質、ナトリウムの含有量が制限されています。高品質なタンパク質を使用しているため、余分な   老廃物の産生を防ぎます。

2.肝臓サポート
肝疾患を抱える猫のため。適切なタンパク質、低銅、高エネルギー。

3.尿路サポート
カルシウムやマグネシウム、リンなどのミネラルが調整されており、結石の治療の補助・予防に有効です。

4.消化器サポート
低脂肪かつ消化性に優れた原料を使用しています。食物アレルギーに配慮し、スムーズな便の排出をサポートします。

5.皮膚サポート
皮膚病の猫に、オメガ3脂肪酸などを配合した食事。

6.肥満・体重管理ケア
高タンパク・低カロリー・低脂肪で、健康的な代謝を保ちつつ、効率的な減量ができます。

7.糖尿病ケア
食後の血糖上昇をゆるやかにするため、低炭水化物・高タンパクに作られています。

8.アレルギー対策
アレルギーを起こしにくい加水分解タンパク質や新奇タンパク質を使用しており、消化器症状の改善をサポートします。

療法食を選ぶ際は、まず獣医師の診断を受け、猫の特定の疾患に適したフードを選びましょう。成分表示を確認し、アレルゲンや不要な成分が含まれていないかチェックします。徐々に切り替え、猫の反応を観察します。信頼できるメーカーの製品を選び、ライフステージに合ったものを選ぶことも重要です。

rochi
rochi

お医者さんがすすめるご飯だから安心にゃ!

3.その他の目的食

総合栄養食とは異なり、猫に必要なすべての栄養素を 単独で 補うことができません。そのため、主食として与えることは 避け総合栄養食にトッピング したりおやつとして与えたり する ものです。

1.一般食・副食

単品では栄養が偏るため総合栄養食がメインで一般食は補助的な役割と考えるべきです。缶詰やレトルトパウチの多くが一般食に分類されます。

総合栄養食に比べて嗜好性が高く、水分が多く採れるメリットがある一方で、与えすぎると、栄養バランスが偏り、肥満の原因にもなります。
一般食は、猫の嗜好に合わせて与えることができますが、栄養バランス には 注意 が必要です。

rochi
rochi

この缶詰、大好きだけど、バランスも大事にゃ!

2.栄養補完食

栄養補完食とは、猫の食事において特定の栄養素を補完するために与えるフードです。主食として必要な全ての栄養素を含む総合栄養食とは異なり、栄養補完食はビタミンやミネラルなど特定の栄養素をピンポイントで補うために使用されます。トッピング、おやつ、スープなどの形態があり、食事にバリエーションを加えたり、特定の健康ニーズをサポートします。ただし、栄養補完食だけでは栄養が偏るため、必ず総合栄養食と併用することが重要です。

3.サプリメント

猫用のサプリメントとは、食事だけでは不足しがちな栄養素を補うための栄養補助食品のことです。医薬品ではありません。 ビタミン、ミネラル、アミノ酸、脂肪酸など特定の栄養素を強化し、関節の健康、消化機能、免疫力などを支援します。タブレット、カプセル、液体、粉末などの形態があり、通常は総合栄養食に混ぜて与えます。 サプリメントは食事の補助的な役割なので、そのほとんどが効果を保証されているものではないので、過剰摂取に注意が必要です。 品質の高い信頼できる製品を選び、獣医師に相談しながら適切に活用することが重要です。

rochi
rochi

獣医さんに相談しないと心配だにゃ。サプリメントの与え過ぎには気をつけないとね。


4.機能性フード

機能性フードとは、猫の特定の健康問題やライフステージに対応するために特別に設計されたフードです。
機能性フードを選ぶ際には、配合されている機能性成分の量や質を確認することが重要です。量が多ければ良いというわけではなく、猫の体格や健康状態に合った量であることが大切です。
機能性フードは、総合栄養食ではありません与えすぎると、他の栄養素が不足する可能性があります。指示された量を守って与えることが重要です。

機能性フードには以下のような種類と特徴があります。

体重コントロール用:カロリー制限や脂肪低減など、肥満予防や体重管理に適したフード。
アレルギー対応用:主原料にアレルゲンリスクの低い穀物不使用、ダック、サーモンなどを使用
腎臓・下部尿路ケア用:低タンパク質・低リン設計で腎臓の負担を軽減
皮膚・被毛ケア用:必須脂肪酸を強化し、皮膚や被毛の健康をサポート
消化器官ケア用:食物繊維を強化し、毛玉の排出をサポート

療法食との違い

療法食と機能性フードの主な違いは、使用される目的とターゲットです。療法食は健康上の問題に対処するために使用され、獣医師の指示の下で処方されます。一方、機能性フードは、猫の一般的な健康や特定の側面のサポートを目的としていますが、特に健康問題がなくても利用できます。

項目機能性フード療法食
目的健康な猫の特定の健康課題を予防・改善すでに病気にかかっている猫の症状を改善・悪化防止
対象健康な猫病気にかかっている猫
処方獣医師の処方不要獣医師の処方箋が必要な場合が多い
栄養バランス総合栄養食に近い病状に合わせて厳密に調整
機能性成分特定の健康課題に合わせた成分をプラス病状に合わせて必要な栄養素を調整
販売場所ペットショップ、オンラインショップなど動物病院、一部のペットショップ
rochi
rochi

これなら病気予防もバッチリ、安心だにゃ!


4.間食

おやつをあげるメリットとして、栄養補給やストレス解消トレーニング時の報酬として利用することができます。また、愛情を込めて与えることで、より親密な関係を築き、スキンシップを取りやすくなります。

デメリットとしては、過剰な摂取が肥満や健康問題を引き起こす可能性があります。また、添加物や保存料が含まれている製品もあり、猫の健康に悪影響を与える恐れもあります。おやつばかり食べて本餌を残すようになる可能性があるため、適度な量と質の良いおやつを選び、バランスよく与えることが重要です。

おやつの種類は大きく分けて、ドライ・ペースト・フリーズドライ・ジャーキーの4つに分けられます。
以下にメリットデメリットを書きますので選ぶ参考にして下さい。

種類メリットデメリットカロリーの高さ
ドライ・保存がきく
・持ち運びやすい
・水分が少ない中~高
ペースト・スープ・嗜好性が高い
・水分が多く含まれている
・高齢猫や歯の弱い猫にも適している
・開封後の保存が難しい
・価格が高めの場合が多い
低~中
フリーズドライ
(素材ベース)
・カツオやささみを素材にして、添加物が少ない
・食欲増進に役立つ
・塩分が高い場合がある(煮干し、かつお節)
中~高
ジャーキー
(半生タイプ)
・歯垢除去の効果がある
・長期間保存が可能
・噛み応えがあり猫の満足感が高い
・硬くて食べにくい場合がある
・塩分が高いものがあるの
・添加物が入っている
中~高
rochi
rochi

おやつをもらえるとうれしいにゃ。飼い主さんの愛情を感じられるにゃ

※おやつの詳しい記事は、こちらをご覧ください。

【驚愕】猫用おやつで築く深い絆の5ステップ

5.まとめ

1.総合栄養食

総合栄養食は、猫に必要な必須栄養素が全てバランス良く含まれているキャットフードです。これを毎日の主食として与えれば、猫の健康維持に必要な栄養素を全て補えます。AAFCO(全米飼料検査官協会)が定める栄養基準を満たしていることが条件です。

1.形状による分類

キャットフードは、水分量によって以下の4種類に分けられます。

  • ドライフード: 水分量が約10%。保存性が高く、歯垢除去効果があります。
  • ソフトドライフード: 水分量25~35%。食が細い猫や噛む力が弱い猫向け。
  • セミモイストフード: 水分量25~35%。嗜好性が高く、常温保存可能。
  • ウェットフード: 水分含有量が75%以上。嗜好性が高く、栄養と水分を同時に補給。

2.ライフステージによる分類

猫のライフステージに応じたフードを選ぶことが重要です。

  • 哺乳期: 母乳をメインに、代用ミルクを補給。
  • 離乳期: 高エネルギー、高タンパクの柔らかい食べ物。
  • 子猫(キトン): 高エネルギー、高タンパク質、カルシウム、リン、DHA。
  • 成猫(アダルト): バランスの取れた栄養、適度なカロリー。
  • 高齢猫(シニア): 低カロリー、高繊維、関節と腎臓サポート成分。

2.療法食

特定の健康問題を抱える猫のために開発されたフードです。獣医師の指導のもとで与えることが重要です。

  • 腎臓・心臓サポート: リンやタンパク質、ナトリウムの制限。
  • 肝臓サポート: 低銅、高エネルギー。
  • 尿路サポート: ミネラルの調整。
  • 消化器サポート: 低脂肪、消化性に優れた原料。
  • 皮膚サポート: オメガ3脂肪酸配合。
  • 肥満・体重管理ケア: 高タンパク・低カロリー。
  • 糖尿病ケア: 低炭水化物・高タンパク。
  • アレルギー対策: 加水分解タンパク質使用。

3.その他の目的食

総合栄養食と併用することで栄養バランスを補うフードです。

  • 一般食・副食: 栄養が偏るため、主食としては不適。総合栄養食の補助。
  • 栄養補完食: 特定の栄養素を補うためのフード。総合栄養食と併用。
  • サプリメント: 特定の栄養素を補う栄養補助食品。過剰摂取に注意。
  • 機能性フード: 特定の健康問題やライフステージに対応するフード。総合栄養食ではない。

4.間食

おやつとして与えることで、栄養補給やストレス解消、トレーニング時の報酬に利用できます。

  • ドライ: 保存性が高い。水分が少ない。
  • ペースト・スープ: 高嗜好性。水分が多い。
  • フリーズドライ: 素材ベースで添加物が少ない。
  • ジャーキー: 歯垢除去効果。長期間保存可能。

重要なポイント

  • 総合栄養食は、AAFCOの基準を満たすフード。
  • ライフステージに合わせたフード選びが重要。
  • 療法食は獣医師の指導のもとで使用。
  • 間食や補助食品は、栄養バランスを保つために適切に使用。

猫の健康を守るためには、適切なキャットフード選びが不可欠です。総合栄養食を基盤に、ライフステージや健康状態に合わせたフードを選びましょう。

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