

愛猫のためにどんなエサを選べばいいか悩んでいませんか? 猫のエサ選びは、種類が多く、情報も膨大で迷ってしまうものです。「高いフードがいいの?」「ドライとウェット、どっちがいいの?」そんな疑問を持つ飼い主さんも多いでしょう。
この記事では、初心者の方でも理解しやすい「猫エサの選び方」をご紹介します。愛猫の健康を第一に考え、栄養バランスや原材料、ブランドの信頼性など、エサ選びの重要ポイントを分かりやすく解説しています。
この記事を読むことで、あなたは自信を持って愛猫に最適なエサを選べるようになります。栄養面での知識が深まり、パッケージの読み方も分かるようになるでしょう。さらに、信頼できるブランドの選び方も学べます。
愛猫の健康と長寿のために、ぜひこの記事をお読みください。正しい知識を身につけて、愛猫にぴったりのエサを見つけましょう!
フードを選ぶ際の優先順位としては、
1.総合栄養食であるか
2.栄養バランスのとれた、信頼できるメーカー選び
3.ライフステージはどこか・健康状態に異常はないか(機能性フードなど)
4.価格・形状(ウェット・ドライ)選び
5.食いつきの良いフード選び(数種類試す)
のような順で考えていくと良いでしょう。
まずは、以下の記事から、基本知識やフードの種類を理解しましょう。
1.基本知識
1.原材料
1.原材料の重要性
猫の健康と長寿を支えるために、猫餌の原材料選びは非常に重要です。適切な栄養バランスを保つためには、動物性タンパク質、必須アミノ酸(特にタウリン)、適度な脂肪が欠かせません。また、アレルギーや食物不耐症の予防には、穀物や添加物を避けるという考え方もあります。高品質な原材料を使用した猫餌は、健康リスクを最小限に抑え、消化不良や下痢の発生率を低下させます。成分表示をよく確認し、動物性タンパク質が主成分であることを確認することが、健康維持に効果的です。

「動物性タンパク質たっぷりのごはんで、毎日元気にゃ!」
2.猫餌に使われる主な原料一覧
猫に必要なタンパク源である肉や魚は必ず使われています。比較的安価なペットフードには穀類が多く使用されていて、フードのかさ増しや成型に役立っています。また、猫の嗜好性を高める為に、油脂類が含まれますが、多く摂取しすぎると肥満の原因にもなります。
添加物である、酸化防止剤や保存料によって長く品質を保持することができます。
カテゴリ | 原料 |
---|---|
穀類 | 小麦、トウモロコシ、米、オーツ麦、大麦、ライ麦、そば、ひえ、キノアなど |
イモ類 | ジャガイモ、サツマイモ、タロイモなど |
豆類 | 大豆、えんどう豆、そら豆、レンズ豆、ひよこ豆、エンドウ豆など |
野菜類 | ニンジン、キャベツ、グリーンピース、ブロッコリー、ほうれん草、トマト、レタス、カボチャ、アスパラガス、白菜、大根など |
肉類 | チキンミール、ミートミール、ポークミール、チキン、ビーフ、チキンエキス、牛肉粉など |
魚介類 | サーモン、マグロ、イワシ、サバ、エビ、イカ、カニ、フィッシュミール、フィッシュエキスなど |
油脂類 | 鶏脂、牛脂、魚油、植物油、大豆油、パーム油、脂肪酸など |
添加物 | アミノ酸類、ビタミン類、ミネラル類、保存料、着色料、香料、酸化防止剤、乳化剤、増粘安定剤、甘味料、調味料、pH調整剤など |
3.添加物について
・着色料
キャットフードにおける着色料の使用は、飼い主の購買意欲を高めるための視覚的な魅力を提供する一方で、猫の健康への潜在的なリスクや栄養価の欠如などのデメリットも存在します。ペットフードを選ぶ際には、原材料表示の最後に記載されている着色料を確認し、使用を避ける製品を選ぶことが望ましいです。
・酸化防止剤
発がん性の可能性が指摘されているが、適切な使用量を守れば安全とされています。
気になる方は、原材料表示でBHAとBHTが含まれていないかを確認し、天然素材由来の酸化防止剤を使用しているキャットフードを選ぶことをおすすめします。
※BHAとBHTとは?
キャットフードに使用される保存料のBHA(ブチルヒドロキシアニソール)とBHT(ブチルヒドロキシトルエン)は、それぞれ合成の酸化防止剤であり、キャットフードの油脂が酸化するのを防ぎ、品質や風味を保持する役割があります。しかし、これらの添加物には健康への潜在的なリスクも指摘されています。
トコフェロール(ビタミンE)やローズマリーエキスなどの天然保存料を使用したキャットフードを選ぶことで、健康リスクを減少させることができます。

「僕の健康を考えるなら、天然素材がいいにゃ!」
※原材料について、詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧下さい
【愛猫の健康は原材料次第!キャットフード選びの極意】2.栄養素

猫は完全な肉食動物であり、犬とは異なる消化器官や栄養要求量を持っています。 タンパク質、脂肪、炭水化物、ビタミン、ミネラルなど、猫にとって必要な栄養素をバランス良く摂取することが大切です。
AAFCO(全米飼料検査官協会)やFEDIAF(欧州ペットフード工業会連合)などの団体が提唱する栄養基準に沿った食事が望ましく、総合栄養食には猫が生きる為に必要な栄養素が含まれています。
1.5大栄養素
5大栄養素 | 主な働き |
---|---|
タンパク質 | 筋肉の成長や修復、免疫機能の強化、酵素やホルモンの合成に必要。 |
脂肪 | 主なエネルギー源として利用。脳や神経系の機能維持、運動時のエネルギー供給。 |
炭水化物 | エネルギー源として利用されるほか、体温調節や細胞の構築、脂溶性ビタミンの吸収に必要。 |
ビタミン | 免疫機能の維持、細胞の健康維持、代謝反応の促進など、様々な役割を果たす。 |
ミネラル | 骨や歯の形成、体内の機能維持、酵素やホルモンの正常な機能に必要。 |
1.タンパク質
- 猫は肉食動物であり、タンパク質が健康維持に不可欠。
- 必須アミノ酸は食事から摂取しなければならず、猫の成長や免疫機能に重要。
2.脂肪
- エネルギー源として重要であり、皮膚や被毛の健康にも影響。
- 必須脂肪酸の摂取が必要で、特にオメガ-3とオメガ-6脂肪酸が重要。
3.炭水化物
- 猫は炭水化物を消化する能力が限られており、主にタンパク質と脂肪をエネルギー源として利用。
- 穀物は適切な量で与えることで栄養素を補給できるが、過剰摂取は健康リスクを引き起こす可能性あり。
4.ビタミン
- 脂溶性と水溶性の両方のビタミンが必要であり、体内での役割が異なる。
- 過剰摂取には注意が必要で、特に脂溶性ビタミンは中毒症のリスクがある。
5.ミネラル
- 骨や歯の形成、代謝、神経機能に必要なミネラルが多数存在。
- 肉食動物である猫にとってバランスの取れた摂取が重要。

「タンパク質が元気の秘訣だにゃ!」
2.必須栄養素
必須栄養素とは、人間や動物が健康を維持するために必要な栄養素のことです。体内で合成できないため、食事から摂取する必要があります。これには、必須アミノ酸、必須脂肪酸、ビタミン、ミネラルなどが含まれます。これらの栄養素は、成長、発育、代謝、免疫機能など、体の機能を維持するために重要です。
必須栄養素 | 特徴 | 主な成分 |
---|---|---|
必須アミノ酸 | タンパク質の構成要素。成長、修復、免疫機能に重要。 | アルギニン、ヒスチジン、イソロイシンなど11種類 |
必須脂肪酸 | 体内で合成できず、細胞膜やホルモン合成に必要。体内で合成できない脂肪酸。細胞膜の構成要素であり、ホルモン合成、神経機能、炎症調節などに必要。 | オメガ-3脂肪酸(α-リノレン酸、EPA、DHA)、オメガ-6脂肪酸(リノール酸、γ-リノレン酸、アラキドン酸) |
ビタミン | 代謝、細胞成長、免疫機能、視力、骨の健康に関与。体内での生理的機能をサポートし、代謝、細胞成長、免疫機能、視力、骨の健康などに関与。 | 水溶性ビタミン(ビタミンC、ビタミンB群)、脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K) |
ミネラル | 骨、歯、筋肉、神経の機能維持に必要。骨、歯、筋肉、神経などの機能維持に必要。 | カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、ヨウ素など。 |
水 | 細胞の構成要素。体温調節、栄養輸送、代謝産物の排泄に必要。 | 水分バランスの調整が重要。 |
※栄養素について、詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
【愛猫長生き術】必要な栄養素を知り、猫の健康を守ろう2.パッケージの読み方と保存方法

キャットフードのパッケージ(外袋)には、猫の健康管理に必要な情報が表示されています。愛猫に適したフードを選ぶために、以下の項目をチェックしましょう。
1.パッケージ表示の基本
まず、キャットフードのパッケージには「商品名・猫用」と明示されていることを確認しましょう。これにより、愛猫に適したフードであることがわかります。次に、「目的」の表示をチェックします。目的は「総合栄養食」「間食」「療法食」「その他の目的食」のいずれかです。特に「総合栄養食」は、これだけで猫の健康を維持できるように栄養バランスが整っています。
2.成分表示のチェック
成分表示には、たんぱく質や脂肪、水分などの重量比が記載されています。たんぱく質・脂肪は「○%以上」、繊維質・ミネラルは「○%以下」として記載されています。高タンパク質なフードを選ぶためには、動物性タンパク源(肉、魚介類など)が最初に記載されていることを確認しましょう。
3.その他の情報
- 原材料名: 原材料は重量順に記載されています。最初に記載されているものが最も多く含まれています。
- 内容量: フードの正味量がグラム(g)やミリリットル(ml)で表示されています。
- 原産国名: 最終加工工程を行った国が記載されていますが、原材料の産地を意味するものではありません。
- 事業者名および住所: 製造・輸入・販売業者の名称と住所が記載され、問い合わせやクレーム対応のために重要です。
- 給与方法: ペットの体重や年齢、活動レベルに応じた1日の推奨給与量や回数が示されています。新しいフードに切り替える際の方法や注意点も記載されています。
- 賞味期限: 未開封の状態で品質が保たれる期限が示されています。ドライフードは未開封で1年~1年半。開封後は約1ヶ月が目安です。ウェットフードは未開封で2年~3年、開封後は当日中に使い切るのが良いです。

「にゃんと!私のごはんにこんなに情報が詰まってるニャ?飼い主さん、よく見てにゃ〜」
4.保存方法
- ドライフード:
- 高温多湿な場所を避け、冷暗所で保管。
- 直射日光を避ける。
- 温度変化の少ない場所で保管。
- 開封後は密閉して保存。
- ウェットフード:
- 開封後は冷蔵庫で保管。
- 翌日までに食べきる。
※パッケージの読み方と保存方法について、詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧下さい
【愛猫の健康を守るために】キャットフードパッケージの読み方と保存方法を徹底解説!3.エサの種類を知ろう

ドライ、ウェット、療法食、一般食…「猫エサ」には様々な種類があり、その特徴を理解することが大切です。総合栄養食か、特別な目的のフードか、年齢に合ったものか、選び方の基準が明確になり、「猫エサの種類」を知り尽くすことで、愛猫の健康的な食生活をサポートできるはずです。
1.総合栄養食
総合栄養食は、猫に必要な必須栄養素が全てバランス良く含まれているキャットフードです。これを毎日の主食として与えれば、猫の健康維持に必要な栄養素を全て補えます。AAFCO(全米飼料検査官協会)が定める栄養基準を満たしていることが条件です。
1.形状による分類
キャットフードは、水分量によって以下の4種類に分けられます。ドライフードの殆どは総合栄養食です。
お勧めはウェットフード、保存の面で難はあるものの、水分摂取が多くなる。嗜好性が高い。保存料が使われないなどの点で、ウェットフードのがおすすめです。
- ドライフード: 水分量が約10%。保存性が高く、歯垢除去効果があります。
- ソフトドライフード: 水分量25~35%。食が細い猫や噛む力が弱い猫向け。
- セミモイストフード: 水分量25~35%。嗜好性が高く、常温保存可能。
- ウェットフード: 水分含有量が75%以上。嗜好性が高く、栄養と水分を同時に補給。

「ウェットフードは水分たっぷりでおいしいにゃ!食べるのが楽しみだにゃん。」
2.ライフステージによる分類
猫のライフステージに応じたフードを選ぶことが重要です。
ライフステージ | 特徴 | 栄養的要件 |
哺乳期 | 0~30日 母猫の乳、免疫力強化 母猫は2~3倍のエネルギー | タンパク質、脂肪、EPA/DHA、タウリン 母乳と同様のバランス エネルギー密度の高い食事 |
離乳期 | 20~60日 母乳と離乳食併用 子猫用フードへ移行 | 高エネルギー、高たんぱく質、ビタミン・ミネラル 消化が良い柔らかい食べ物 |
子猫(キトン) | 離乳期から12ヶ月 成長と発達が活発 | 高エネルギー、高たんぱく質、カルシウム、リン、DHA |
成猫(アダルト) | 1~6歳 成長安定、維持期 肥満リスク | バランスの取れた栄養、適度なカロリー、必須アミノ酸、オメガ脂肪酸 カロリー控えめ |
高齢猫(シニア) | 7歳~ 代謝低下、運動量減少 関節・腎臓ケア | 低カロリー、高繊維、関節・腎臓サポート成分 タンパク質控えめ 消化吸収を助ける酵素や食物繊維 |
2.療法食
キャットフードの療法食は、特定の健康問題を抱える猫のために開発された特別な食事です。獣医師が治療の一環として使用する食事で、獣医師の指導のもとで与えることが大切です。
- 腎臓・心臓サポート: リンやタンパク質、ナトリウムの制限。
- 肝臓サポート: 低銅、高エネルギー。
- 尿路サポート: ミネラルの調整。
- 消化器サポート: 低脂肪、消化性に優れた原料。
- 皮膚サポート: オメガ3脂肪酸配合。
- 肥満・体重管理ケア: 高タンパク・低カロリー。
- 糖尿病ケア: 低炭水化物・高タンパク。
- アレルギー対策: 加水分解タンパク質使用。
3.その他の目的食
総合栄養食と併用することで栄養バランスを補うフードです。主食として与えることは 避け、総合栄養食にトッピング したり、おやつとして与えたり する ものです。。
- 一般食・副食: 栄養が偏るため、主食としては不適切。総合栄養食の補助。
- 栄養補完食: 特定の栄養素を補うためのフード。総合栄養食と併用。
- サプリメント: 特定の栄養素を補う栄養補助食品。過剰摂取に注意。
- 機能性フード: 特定の健康問題やライフステージに対応するフード。総合栄養食ではない。

「一般食・副食は栄養バランスが気になるけど、たまになら美味しいかもしれないにゃ。」
4.間食

おやつとして与えることで、栄養補給やストレス解消、トレーニング時の報酬に利用できます。過剰な摂取による肥満や健康問題を引き起こさないように給与量には注意しましょう。
- ドライ: 保存性が高い。水分が少ない。
- ペースト・スープ: 高嗜好性。水分が多い。
- フリーズドライ: 素材ベースで添加物が少ない。
- ジャーキー: 歯垢除去効果。長期間保存可能。

「おやつは楽しいけど、食べすぎには気をつけないとお腹がポッコリしちゃうにゃ。」
※エサの種類について、詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧下さい。
【猫エサ種類】初心者必見!知っておきたい4つの基本タイプ※おやつについて、詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧下さい。
【驚愕】猫用おやつで築く深い絆の5ステップ4.信頼できるエサブランドの選び方
1.原材料と栄養バランス
信頼できるペットフードメーカーは、AAFCO(米国飼料検査官協会)やFEDIAF(欧州ペットフード工業連合会)の栄養基準に準拠していることが多いです。これにより、ペットに必要な栄養素がバランスよく含まれていることが保証されます。高品質のペットフードは、新鮮で信頼できる原材料を使用しています。具体的な肉や魚の種類が明記されている製品を選ぶと良いでしょう。たんぱく質、脂肪、炭水化物、ビタミン、ミネラルなどが適切に配合されているかを確認しましょう
ただし、原材料だけを基準にエサを選ぶのはやめましょう。たとえば、プレミアムフードと呼ばれる、人間と同じ食材を使用したフード。高価で、食材の質は良いものの、それが、猫にとっての良質なのかは別問題です。
2.科学的根拠に基づいた製品開発
信頼できるペットフードメーカーは、科学的研究に基づいて製品を開発しています。以下の要素が重要です
- 獣医師や動物栄養学者との協力: 専門家との連携によって、科学的に裏付けられた製品が提供されていること。
- 臨床試験の実施: 製品の効果と安全性を確認するための臨床試験が行われていること。
開発のために多くの研究費や人件費がかかり、高価ですが、科学的根拠に基づいて作らているかは、選ぶ上で重要な要素です。

「研究費や人件費がかかるけど、それだけねこちゃんたちの健康を考えてるってこと。大切なんだよ。」
3.製造元の信頼性
製造元が信頼できるかどうかも重要なポイントです。ペットフード公正取引協議会(PFFTA)に所属しているメーカーや、定期的に製造工場を視察しているメーカーは信頼性が高いといえます
※ペットフード公正取引協議会は、ペットフード業界の自主規制団体です。加盟しているメーカーは、「ペットフードの表示に関する公正競争規約」という安全基準を遵守するなどの取り組みを行っています。
4.ブランドの評判と信頼性
他の飼い主の口コミや評判も参考にすると良いでしょう。多くの飼い主が満足している製品は、信頼性が高い可能性があります。
・消費者レビューと評価: 他のペットオーナーのレビューや評価を参考にする。
・過去のリコール情報: 製品リコールの履歴と対応の適切さを確認する。
・透明性と情報提供: メーカーが成分表や栄養情報を提供しているかどうかをチェックしましょう。消費者に対して透明で詳細な情報を提供するメーカーは信頼性が高いです。
5.獣医師の推奨
獣医師はペットの健康に関する専門知識を持っているため、彼らの意見を参考にすることは有益です。特に、療法食などは獣医師の指導のもとで選ぶことが重要です。
推奨キャットフードメーカー
1.ヒルズ サイエンス ダイエット (Hill’s Science Diet)
・信頼できる原材料を使用している:獣医師が開発した、猫の健康状態に合わせた療法食が充実しています。ヒルズは高品質な原材料を使用し、栄養バランスに優れたキャットフードを提供しています。
・長年の販売実績や、科学的根拠に基づいた製品開発をしている:ヒルズは1939年に設立され、80年以上の歴史があります。科学者や栄養士、獣医師と協力して製品を開発しています。
・製造元の信頼性:世界中に工場を持つ大企業で、品質管理体制が整っています。
・獣医師の評判が良い:獣医師からの信頼が厚く、療法食として広く使用されています。多くの獣医師がヒルズの製品を推奨しています。
・良い口コミが多い:愛猫の体調が改善したなどの、効果を実感したという口コミが多いです。
2.ロイヤルカナン (Royal Canin)
・信頼できる原材料を使用している:猫種や年齢、健康状態に合わせたフードが豊富にラインナップされています。高品質な原材料を使用しており、栄養バランスも優れています。
・長年の販売実績や、科学的根拠に基づいた製品開発をしている:1968年に設立され、科学的な研究に基づいた製品を提供しています。
・製造元の信頼性:世界中に工場を持つ大企業で、品質管理体制が整っています。
・獣医師の評判が良い:獣医師からの信頼が厚く、病院でも推奨されることが多いフードです。
・良い口コミが多い:愛猫の毛艶や元気になったなどの、良い口コミが多いです。
5.価格と食いつきの観察
キャットフードは質も嗜好性も両方大事です。信頼できるメーカーが見つかったら、購入可能な価格帯を検討しましょう。高価なフードが猫の口に合うとは限りませんが、あまり低価格なフードは質が落ちる可能性があります。低価格ではないフードを選び、その中からフードをいくつか試し、好みのフードを探っていきましょう。
高価格フードと低価格フードの比較
項目 | 高価格のフード | 低価格のフード |
メリット | 高品質な原材料を使用 栄養バランスが良い 無添加・自然素材を多く含む | コストパフォーマンスが良い 手軽に入手できる 猫が気に入る場合もある |
デメリット | 価格が高い 継続的な購入が負担になることがある | 原材料の質が劣る場合がある 添加物が含まれていることが多い 栄養バランスが偏っている可能性がある |
品質 | 高品質な肉や魚を使用 栄養成分が豊富 | 質の低い原材料を使用 必要最低限の栄養成分のみ含まれることが多い |
嗜好性 | 香りや味が強い 食いつきが良いことが多い | 添加物で嗜好性を高めていることがある 食いつきにばらつきがある |
猫の個体差
・嗜好性の違い: 猫の個体差によって好みが大きく異なるため、ある猫には高価格の餌が好まれても、別の猫には低価格の餌の方が好まれることもあります。ウェットが好きな猫、ドライフードが好きな猫と様々です。
・過去の経験: 猫は、離乳期に1種類のフードしか与えられないと、同じフードしか食べなくなることがあります。色々な味のフードを与え、食べれるフードの種類を増やしておきましょう。調子の悪い時に、療法食を食べさせる際にも役に立ちます。
嗜好性でのフード選び
・メリット:一般食などは嗜好性が高く、猫が好む味や香りで食欲が増し、食事が楽しい時間になります。食欲が落ちた老猫の食事や、調子の悪い猫には、食べてくれることが優先されるため、嗜好性を重視したフードを与える方が良いでしょう。
・デメリット:食いつきが良くなる半面、栄養バランスは偏ります。総合栄養食とのミックスフィーデングを心がけましょう。また、長期間与え続けると、肥満や糖尿病、心臓病などの健康リスクが高まります。他の餌を受け付けなくなり、病気やアレルギー時に適切な餌に切り替えるのが難しくなるというリスクもあります。

「食べたい気持ちと、体の健康はバランスが大事。難しいけど、ねこちゃんのために考えるにゃ。」
6.まとめ

猫の健康を維持するためには、適切なキャットフード選びが重要です。この記事では、猫のフードに関する基本知識を詳述しました。以下に、その要点をまとめます。
原材料の重要性
猫の健康を支えるためには、動物性タンパク質や必須アミノ酸、適度な脂肪が欠かせません。原材料表示を確認し、動物性タンパク質が主成分であるフードを選ぶことが大切です。穀物や添加物を避けることで、アレルギーや消化不良のリスクを減らすことができます。
栄養素のバランス
猫は肉食動物であり、適切な栄養バランスを保つことが重要です。特にタンパク質、必須脂肪酸、ビタミン、ミネラルが必要です。AAFCOやFEDIAFの基準に沿った総合栄養食を選びましょう。
添加物の影響
キャットフードには着色料や酸化防止剤が含まれることがあります。着色料は猫の健康に潜在的なリスクをもたらすため、使用を避ける製品を選ぶのが望ましいです。酸化防止剤については、BHAやBHTを避け、天然由来のものを選ぶと良いでしょう。
パッケージの読み方
キャットフードのパッケージには重要な情報が記載されています。商品名、目的、成分表示、給与方法、賞味期限を確認し、猫の健康管理に役立てましょう。
種類と選び方
キャットフードにはドライ、ウェット、療法食、一般食などさまざまな種類があります。猫のライフステージや健康状態に応じたフードを選ぶことが大切です。特に、ウェットフードは水分摂取量が増えるためおすすめです。
信頼できるブランド
信頼できるキャットフードメーカーは、AAFCOやFEDIAFの基準に準拠し、高品質な原材料を使用しています。科学的研究に基づいた製品開発を行っているブランドを選びましょう。例えば、ヒルズ サイエンス ダイエットやロイヤルカナンは信頼性が高いです。
食いつきの観察
猫の好みは個体差があるため、さまざまなフードを試して好みを見つけましょう。嗜好性が高いフードは食欲増進に役立ちますが、栄養バランスを考えた選び方が重要です。
選び方の優先順位
これらの知識を考慮した上で、以下の順番でフード選びをすると良いと思います。
1.総合栄養食であるか
2.栄養バランスのとれた、信頼できるメーカーを選ぶ
3.ライフステージはどこか・健康状態に異常はないか(機能性フードなどを選ぶ)
4.価格・形状(ウェット・ドライ)を選ぶ
5.食いつきの良いフードを探す(数種類試す)
愛猫の健康のため、良いフード選びに活かしてください。